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オールドボーイ

『オールド・ボーイ』
 OLDBOY

【製作年度】2004年
【製作国】韓国
【監督】パク・チャヌク
【出演】チェ・ミンシク/ユ・ジテ/カン・ヘジョン/チ・デハン/キム・ビョンオク



【イントロダクション】 by Amazon.co.jp
妻と一人娘を持つ平凡なサラリーマン、オ・デス。彼はある日突然何者かに誘拐され、小さな部屋に監禁されてしまう。テレビもあり食事も与えられるが、理由は決して明かされない。そのまま15年間監禁され続けた後、突然解放された。いったい誰が、何の目的でデスを監禁したのか?

【感想】 ネタバレ
カンヌで審査員特別グランプリを受賞した映画。原作は、日本の漫画ですが、映画とは復讐する理由が異なる。監督パク・チャヌクの復讐3部作の2作目にあたります。ちなみに、1作目は、『復讐者に憐れみを』、3作目は、『親切なクムジャさん』。

いや~、恐ろしくも良く出来た映画です。最初から、最後までこの映画にのめり込みました。
これを日本ではなく韓国が映画化したことに、日本映画界は悔しがるべきですね。ただし、もし日本で映画化しても、これほどまで良い作品にはならなかったでしょう。チェ・ミンシクの迫真の演技も光ります。

理由も分からずに、突然ある日から15年間も監禁され続けたら?
考えるだけでもなんとも恐ろしいことでしょう。自殺も許されず、人との会話も15年間許されず。もしかしたら、これ以上の拷問は無いかもしれません。通常の人間なら、頭がおかしくなります。

そして突然、開放されるオ・デス。その謎を追う中、犯人イ・ウジンからの一言が印象的。
「何故、15年間監禁されたか?ではなく、何故、開放されたかを考えるべきだ。」この言葉にこめられているイ・ウジンの底知れぬ復讐心が恐ろしい。15年間という月日は、尋常ならぬ恨みがないと出来ないでしょう。

衝撃のラストは、まさに後味が悪いものです。結局のところは、監禁されたオ・デスも復讐をしたイ・ウジンもお互い悲しき被害者なんですよね。近親を心から愛してしまったという世間から見ると大罪に苦しむ二人。

ただ、最後の選んだ道がお互い違った。
生きながらえて恥も罪を背を居続けることを選んだ、オ・デス。自ら舌をハサミでちょん切る行動は何を意味したか?愛する娘のため?いやそれとも愛する人のため?片や復讐を果たし、人生の目標を失い自ら死を選んだイ・ウジン。彼が姉を殺してしまったときの悲しみは底知れなかったのでしょう。

観終わった後、脱力感が残る映画。でも、名作だと思います。
しかし、歯を折るのは痛い (×_×)

【満足度】
★4つ

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| バイオレンス | 01:18 | comments:10 | trackbacks:1 | TOP↑

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Mr.ブルックス ~完璧なる殺人鬼~

『Mr.ブルックス ~完璧なる殺人鬼~』
 MR.BROOKS

【製作年度】2007年
【製作国】アメリカ
【監督】ブルース・A・エバンズ
【出演】ケビン・コスナー/デミ・ムーア/デイン・クック/ウィリアム・ハート/マージ・ヘルゲンバーガー/ダニエル・パナベイカー



【イントロダクション】 by Amazon.co.jp
オレゴン州ポートランドで、頭部に銃弾を浴びた若いカップルの全裸死体が発見された。現場に残されていたのは、被害者の血で捺された指紋。この2年間沈黙を保っていた“指紋の殺人鬼”が再び動き出した。家族思いの実業家にして、残忍な連続殺人鬼。それまで完璧にコントロールされていたブルックスの二重生活が思わぬミスにより綻び始める。

【感想】 ネタバレ
ケビン・コスナー久々だなぁ~って思ってたら、めずらしく悪役ですな。それも、殺人依存症のクールな殺人鬼ときたもんですが、ケビンはやっぱり悪役は合わない気もします。

殺人を計画、実行するときは内面の人格が、あたかも“相棒”のように人間の姿で、主人公ブルックスと対話をしますが、これは面白い設定ですね。ブルックス自体は依存症を治したいという気持ちは有るようですが、その相棒が更正を許しません。結局は殺人という快感は忘れられず、ゲームのように楽しむなんとも恐ろしい殺人鬼。しかも、無差別殺人ですから・・・。

ブルックスを、とてもかっこよく描いているが、所詮は殺人鬼。都合のよい殺人なんて許されることはない。それに、娘の犯した罪(こちらも殺人)をごまかすために、さらに殺人を犯すという親ばかぶりも発揮するほど。しかし、ケビン演ずるブルックスが紳士でクールなため、その悪役ぶりはマヒしてしまいます。

完璧主義のブルックスが、殺人を犯すときに窓が開いていたという唯一の失敗から、発見者に脅迫を受けるという物語で進んでいくのですが、完璧な殺人鬼がその窮地をいかに抜け出すかが、この映画のおもしろいところ。窮地というか、この状況を逆に利用していきます。こんな完璧な悪役が居たら、世の中狂ってしまいますわ。

ブルックスを追う刑事役としては、デミ・ムーアが演じています。しかし彼女も歳とりましたねぇ~。
敏腕刑事によくある、プライベートは失敗続き。必ずといっていいほど離婚話が取り上げられますね。しかし、浮気したのは旦那なのになぜ彼女の方がお金を取られるんでしょう???

変わっているなと思う点は、ブルックスと女刑事が直接交えることが全くないのです。こういう映画なら直接対決という場面があっていいものですが、全く持って有りません。しかもブルックスに関しては、女刑事に有利になる、殺人を犯したりする。かたや女刑事は、過去に捕まえた犯罪者が脱走し、復讐を果たしにくるのですがその犯人を捕まえることがメイン。なんかブルックスとぜんぜん関係ないところで活躍しますね。女刑事は、副主役という位置づけでしょうか?この設定にちょっと疑問を持ちます。

殺人鬼をテーマにしたなかなか面白い映画でしたが、ラストが拍子抜けでした。
衝撃の結末を見せ付けながら、なぜかそれは夢・・・。つか、夢にしなくても良かったんじゃないの?あのままの結末の方が、断然印象が残ったと思うのですが。

【満足度】
★3つ

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| サイコ、スリラー | 00:01 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ピアニスト

『ピアニスト』
 LA PIANISTE

【製作年度】2001年
【製作国】フランス
【監督】ミヒャエル・ハネケ
【出演】イザベル・ユペール/ブノワ・マジメル/アニー・ジラルド/アンナ・シガレヴィッチ/スザンヌ・ロタール



【イントロダクション】  by Amazon.co.jp
小さい頃から母親に厳しく育てられたエリカ。40歳を過ぎてウィーン国立音楽院のピアノ教授となり今でも母と二人暮らし。ある日、エリカは私的な演奏会の席で青年ワルターに出会う。彼のピアノの才能に特別な感情を抱くエリカだったが、それ以上にワルターのエリカに対する思いは強かった。ワルターはある日、思いあまってトイレにいたエリカに強引にキスを迫る。ワルターの思いが通じたかと思われた瞬間、エリカがひた隠しにしていた秘密があらわになる…。

【感想】 ネタバレ
ハネケ作品は、『隠された記憶』『セブンス・コンチネント』『ベニーズ・ビデオ』と3作品みていますが、ハネケ作品を観る事に疲れ果てて、一時止めていましたが、久しぶりの鑑賞となりました。

で、率直な意見は、今回も疲れた。
まだハネケにしてはマシな方でしたが、やっぱり理解することが難しい・・・。

今回は、“異常なまでの性癖”がテーマ。40歳を過ぎてまでも、母親から厳しく監視され、まともに恋もできなかった、ピアノ教師のエリカの病的な性癖は、変態極まりない。母親の行き過ぎた過保護教育は、逆に悪影響を与えてしまういい例です。

美男子ワルターに出会うことにより、それまで押さえていた、エリカの性癖が一気に爆発してしまいます。彼女が求めるものは、母親の隣の部屋で、縛られ暴力の限りを受けたいというマゾヒズム行為。ワルターはそれを受け入れることが出来ず、エリカの元を離れますが、その後エリカが彼を付きまとう姿を見ていると心痛みます。美男子で若いワルターと中年のエリカとのそのギャップも痛々しい。

最終的には、ワルターがエリカの望みをかなえた形になるのですが、そこにはお互いの愛の気持ちは全くなく、拷問そして強姦でしかない。この場面は強烈です。あんなに愛し合っていた2人、そしてあんなに暴力を振るわれるのが望みだったエリカだったのに、2人には完全に深い溝。ラストのワルターの何にも無かったようなあの笑顔は何???さわやか過ぎる・・・。

そして、エリカが自分を刺した理由は何を意味するか?ハネケお得意の、ストレスためたままエンディングになりましたが、ネットで調べてみたところ、彼女が傷つけていたのは、指先に関係する筋であり、つまりピアニストとしての道を終えるということらしいのです。彼女の人生そのものを捨ててしまった瞬間だったのです。

エリカが自分の性器を傷つける自傷行為が突然映画の中盤にやってきますが、これも意味不明です。この行為に対して、ハネケは何を伝えたかったのでしょう?普通に考えたら、あのシーンは無意味な気がしますが、その真相が知りたい。

観終わって吐き気にも似たモヤモヤ感が残ります。
こういう作品もまた芸術なのでしょう。映画という枠で、ハネケは自分のスタイルを貫き、魅せて、そして人に語られる作品を作っている、芸術家なんだなと思います。

でも、もう一回言います。
疲れた・・・

【満足度】
★3つ

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| ヒューマンドラマ | 00:10 | comments:2 | trackbacks:1 | TOP↑

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