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サスペリア2

『サスペリア2』
 PROFONDO ROSSO/DEEP RED

【製作年度】1975年
【製作国】イタリア
【監督】ダリオ・アルジェント
【出演】デビッド・ヘミングス/ダリア・ニコロディ/ガブリエル・ラビア/ジュリアーナ・カランドラ/ピエロ・マッツィンニ/マーシャ・メリル、エロス・パーニ



【イントロダクション】
女予言者が殺されたのを手始めに連続殺人が発生。事件に巻き込まれた作家は謎の犯人像に迫るが…。

【感想】
『サスペリア』のヒットに乗じた日本の配給会社が、製作年度も古くジャンルもストーリーも全く異なるのに、監督がダリオ・アルジェントというだけで、『サスペリア2』なってしまったという、なんとも適当な邦題なんです。しかし、内容はダリオ・アルジェントの最高傑作とまで言われる作品であり、イタリアのヒッチコックと言われる所以をこの作品で観ることができます。

すばらしい映像トリックでは、重要なシーンを観客が観ているにもかかわらず、気づかないという巧みな技。カメラワークもすばらしく、サスペンス映画の見本とも言えるべき作品。観客は1度観てしまったら、思わず2度3度と観て確かめたくなってしまうのです。湯気で見えるダイニングメッセージや屋敷の壁に埋もれた絵と部屋など、ミステリー作品としても面白い。
サスペリア2_3

血が塗り絵のようでチープなのは愛嬌として、小道具や細かい演出もすばらしいのです。不気味な絵画や首をつっているキューピット人形、子供の音楽など、映画に強烈な雰囲気を与えています。そして・・・、急に高笑いを上げた人形が襲ってくるという不気味なシーンは、はっきりいって未だにトラウマですよ! w|;゚ロ゚|w
サスペリア2_1

もう一つ忘れてはならないのは、ダリオ・アルジェント作品定番ともいえる、ゴブリンの音楽であります。本作品でアルジェント作品として初めて手がけた記念すべき作品なのですが、急に場違いとも言える激しい音楽は、観るものを興奮と期待の渦に巻き込んでいく最高の組み合わせです。

監督の作品の中では、殺害シーンはかなりおとなしいものにはなっています。とはいっても、残酷なのは間違い無しで、窓ガラスに首がささったりとか、熱湯に顔をつけられぶくぶくに顔がはれた姿(溺死でもいいところをあえて犯人が熱湯にしたところがミソなんですがね)、挙句の果てには顔を車で引かれてぐちゃっと。後のダリオ・アルジェント作品の残酷描写の片鱗が見える気がします。
サスペリア2_2

さて、ご覧になられたことがある皆さんは犯人は初見で分かったでしょうか!?私は、見事に外れてしまいましたよ。といっても、実は鏡のアレには最初から気づいていたんですよね。でも、さっぱり意味が分からず結局ラストで、「あっ!そうだったの!?やられた~」ですよ(笑)

なんだか一時期、ハリウッドリメイクの話も出ているようですがどうなったのでしょう?まぁ、この雰囲気は絶対にまねできないでしょう。

【満足度】


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| サスペンス、ミステリー | 23:22 | comments:6 | trackbacks:1 | TOP↑

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ロスト・アイズ

『ロスト・アイズ』
 JULIA'S EYES/LOS OJOS DE JULIA

【製作年度】2010年
【製作国】スペイン
【監督】ギリェム・モラレス
【出演】ベレン・ルエダ/ルイス・オマール/パブロ・デルキ/ジョアン・ダルマウ



【イントロダクション】 by Amazon.co.jp
角膜移植手術を終えたばかりの女性の死体が発見された。女性の双子の妹・フリアは姉の死に疑問を感じ、生前の彼女の行動を調べるが、やがて周囲で不穏な人影が現れ…。

【感想】  ネタバレ
今注目のスパニッシュホラーでございます。あの『パンズ・ラビリンス』のギレルモ・デル・トロ製作で、監督には長編2作目の新鋭ギリェム・モラレスです。

冒頭からいきなり衝撃的な内容。盲目の女性が、見えない何物かに怯え、首吊りするシーン。強烈な出だしですし、いきなり謎いっぱいの展開なので、完全にストーリーにのめりこんでしまいます。内容は、サイコスリラー系なのですが、しばらくは幽霊なのか!?と、しばらくはどっちに転ぶのかも分からない。

双子の姉の自殺を信じれない、妹のフリアは、謎を探るため調査を開始するのです。しかし、彼女も姉と同じで、徐々に目が見えなくなるという病気のため、思うように解明がすすまず・・・。ストレスを感じすぎると失明してしまう恐れもが付きまとうため、夫に猛烈に反対され、苦悩にゆれる彼女もよく描かれています。

そして、フリアが失明してしまった時、事件が急展開で一気に進みます。この辺から、感のいい人はなんとなく犯人が分かってくるのですが、いや~、びっくりな展開が目白押しです。隣のおばあちゃんのびっくり告白&隣の家の少女が何故かの犯人の家での手助けしてくれたりと、かなり無理やりで考えられない展開には、びっくり仰天です。

目がテーマの映画だけに、明と暗の使い方が絶妙にうまいのもこの映画の特徴。フリアと犯人の死闘のシーンでは、真っ暗(映像も)の中、定期的にたかれるカメラの1秒にも満たないフラッシュの明るさのみを頼りに、二人の死闘が繰り広げられる様子は、さすがな演出でした。

犯人という恐怖もさておきながら、目が見えないという恐怖も十二分に伝わってきます。実際にヒロイン視点で、回りがぼやけて暗くなっていく様子は、失明していくという恐怖を感じることが出来ますし、術後に数週間光をみてはならぬという条件での、犯人との死闘は過酷としか言いようがありません。
ロスト・アイズ2

また、それとは逆に、フリアは目が見えているのに、犯人の前で目が見えないことを演じるシーンなんてのも、見所の一つであります。目が見えていないことを試すために、犯人がナイフを目の前につきつけるシーンは、ヒヤヒヤもの。よくぞ、耐えた!の一言であります。
ロスト・アイズ1

ラストなんか、ちょっとした悲しきラブストーリーを折りませてくるのも、にくい演出ですかね?(ま、まぁ、要らないって言えば、要らないのですが。)

さすがデル・トロが絡むと面白い、とうならせてくれた映画でした。

【満足度】


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| サイコ、スリラー | 00:00 | comments:8 | trackbacks:9 | TOP↑

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ザ・ライト エクソシストの真実

『ザ・ライト エクソシストの真実』
 THE RITE

【製作年度】2011年
【製作国】アメリカ
【監督】ミカエル・ハフストローム
【出演】アンソニー・ホプキンス/コリン・オドナヒュー/キアラン・ハインズ/ルトガー・ハウアー/マルタ・ガスティーニ/アリアンナ・ヴェロネーシ/クリス・マークエット



【イントロダクション】 by Amazon.co.jp
神学生のマイケルは、恩師の勧めでバチカンのエクソシスト養成講座を受講する。彼はそこで、異端だが一流と賞賛されるエクソシスト・ルーカス神父と出会い…。

【感想】  ネタバレ
悪魔を信じていない、ある学生がルーカス神父と出会うことにより、一人前のエクソシストに育っていく過程を描いた作品で、実在の2人の神父を元に作られた作品であります。

非常に真面目に作られており、エクソシストという職業の難しさや苦悩が表現されております。悪魔と戦う、神父は自分を頼ってきてくれた人を悪魔から守れなかった時、自分の無力さに打ち砕かれるのであった。ベテランのルーカス神父ですら、悪魔の前では時に無力、そして非力さに落ち込むのであった・・・。
ザ・ライト1

神学生マイケルは、どうしても悪魔の存在を信じることが出来ず、ルーカス神父の元に集まる患者は、精神的な病気と判断してしまう。ルーカス神父と出会い、共に行動することで、その疑いは晴れていくどころか、さらに増してしまう始末。

だが、ルーカス神父自信が悪魔にのっとられた時、彼の中でエクソシストとしての血が開花するのです。

元々素質があった、マイケルの除霊は見事なもの。悪魔の名前を語らすことで撃退できるという教えを実行し、ついにルーカス神父でさえ不可能だった、悪魔の名前を語らせることに成功し、悪魔に勝利するのです。ここに後世に語り継がれる、エクソシストが誕生した瞬間であります。

この映画、グロいシーンなんてのは出てこないのですが、アンソニー・ホプキンスの見事な演技は、やはり大物ぶりを見せ付けてくれ、悪魔にのっとられた時の変貌っぷりは、この映画一番の恐怖なのかもしれません。存在感はやはり一流。
ザ・ライト2

実際問題、悪魔なんて居るかどうか分からない。ただ、患者が神父を頼ることによって、救われるのであれば、それは悪魔であろうが、病気であろうが、どちらでもいいことなのかもしれない。今現在も、少ないながらに、エクソシストの職業が存在する事が、それを物語っているのではないでしょうか。

【満足度】


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| カルト、悪霊 | 23:06 | comments:6 | trackbacks:10 | TOP↑

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