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ブラック・ブレッド

『ブラック・ブレッド』
 PA NEGRE/BLACK BREAD

【製作年度】2011年
【製作国】フランス
【監督】アグスティー・ビジャロンガー
【出演】フランセスク・クルメ/フランセスク・コロメール/マリナ・コマス/ノラ・ナバス/ルイザ・カステル/マルセ・アラネガ/マリナ・ガテル



【イントロダクション】 by Amazon.co.jp
内戦の傷跡が残る40年代のカタルーニャ地方。ある殺人事件の遺体発見者になったことを発端に、11歳の少年・アンドレは、大人たちがひた隠す惨たらしい現実を知ることになる。

【感想】  ネタバレ
2012年アカデミー外国語映画賞、2011年ゴヤ賞最多9部門受賞、ガウディ賞でも最多13部門など数々の映画賞を総なめしてきた作品。"スペインのデヴィッド・リンチ"と称される鬼才アグスティー・ビジャロンガ監督による、ダークミステリー。

純粋な子供に突きつけられる、大人の闇、汚さ、嘘という現実。たった11歳の少年アンドレは、知る必要もない、知らなければ幸せであった事実をしることで、傷つき純粋さを失っていくのである。

嘘を積み重ねていた村人たち、小学校の教師と関係を持つ指先を失った従姉、政治的に追い詰められていく家族、そして信じていた父親までも…真実は残酷でした。
ブラック・ブレッド1

アンドレの心のよりどころは、感染症を患い隔離されている青年でした。森の中を素っ裸で歩き羽ばたく鳥を真似する謎の青年です。汚い嘘を突きつけられるアンドレにとって、隔離されていようが唯一純粋で清らかな存在だったのかもしれません。
ブラック・ブレッド2

アンドレが選んだ結末は、彼のために良かったのかどうかは分かりません。彼にとっては、両親との決別。つらい決断だったのでしょう。11歳にして人生を選ぶ必要があったのです。
ブラック・ブレッド3

スペイン内戦を描いた作品では、ギレルモ・デルトロ監督の『パンズ・ラビリンス』を思い出しますが、内戦の混乱、共産主義、フランコ派の対立、政治的圧力などかつてのスペインの闇というものが赤裸々にそして暗く描かれた作品が多いですね。その中で間に挟まれる子供たち。本作もその部類の作品で、後味が悪いですねぇ。

【満足度】


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| サスペンス、ミステリー | 23:49 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ

『アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ』
 I SPIT ON YOUR GRVE

【製作年度】2010年
【製作国】アメリカ
【監督】スティーヴン・R・モンロー
【出演】セーラ・バトラー/サラ・バトラー/ジェフ・ブランソン/チャド・リンドバーグ/アンドリュー・ハワード/ダニエル・フランゼーゼ



【イントロダクション】 by Amazon.co.jp
新作執筆のために別荘を訪れた小説家のジェニファーは、地元の男たちに繰り返しレイプされてしまう。男たちに射殺される寸前で川に飛び込み命を取り留めた彼女は、ひっそりと復讐を開始する。

【感想】  ネタバレ
犯られたら、殺りかえす!
の一言に尽きる映画。リベンジ・バイオレンスの元祖『発情アニマル』をリメイクした本作は、オリジナルを超えたリベンジ度合い。

小説を書きに女性一人で住宅街から離れた別荘を訪れたジェニファー。もう街を訪れたときから、あやしい雰囲気ぷんぷんです。それを知ってか知らずか、一人をいいことに水着でフラフラ、露出高いトレーニングウェアでマラソンしたりと、田舎のヤローにはたまらない情況。っていうか、ジェニファーさん見知らぬ土地で緊張感なさすぎすよ!

といっても、ジェニファーは派手な女性ではなく、地味で知的な女性。それがまた、のちのちのリベンジを面白くさせているんですな。

さて、ひたすら拷問&レイプを観させられる前半戦。とはいっても、描写がそこまで直接的ではないので、なんとか気分を害さずに見れる程度(人によると思いますが)。まぁ、男性陣のやっていることは卑劣すぎますから、観るのは我慢の前半戦といいましょう。

ずたずたぼろぼろ、目もうつろでふらふら歩くジェニファー。もう生きる気力もないのかと思うくらいの悲惨な状態。が、彼女は違った!!!

後半戦は、ジェニファーリベンジ開始です!それが、また緻密で爽快なんです。前半のいやーな気分を一気に吹っ飛ばしてくれます。
アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ1

【リベンジ一覧】
川に顔をつけられた男 → アルカリ溶液の風呂に顔をつけトロトロ
アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ2

ビデオ撮影していたおでぶの男 → ビデオ撮影しながらカラスに目玉くわせ
アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ3

歯や口を犯された男 → 歯をペンチで抜き取り、おちんちんチョンパ
アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ4

お尻を犯された保安官 → ショットガンをお尻に…んでドッカン!
嫌々といいながら犯した男 → 利用して保安官といっしょにドッカン!
アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ5

いやー、楽しかったね。
もったいないのは、リベンジシーンは30分くらいしかなかったところでしょうか。前半の嫌なシーンはもう少しカットして、後編もっとジワジワいたぶってほしかったですね~。

【満足度】




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| バイオレンス | 17:46 | comments:5 | trackbacks:1 | TOP↑

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少年は残酷な弓を射る

『少年は残酷な弓を射る』
 WE NEED TO TALK ABOUT KEVIN

【製作年度】2011年
【製作国】イギリス
【監督】リン・ラムジー
【出演】ティルダ・スウィントン/ジョン・C・ライリー/エズラ・ミラー/ジャスパー・ニューウェル/ロック・ドゥアー/アシュリー・ガーラシモヴィッチ



【イントロダクション】 
作家のエヴァが授かった息子・ケヴィンは、なぜか幼い頃から母親であるエヴァにだけ反抗を繰り返し心を開こうとしなかった。やがてケヴィンは美しく賢い完璧な息子へと成長し…。

【感想】
原作は英国女性作家文学賞最高峰のオレンジ賞を受賞した、ライオネル・シュライバーのベストセラ―小説。「映画化は困難」と言われ続けてきた問題作であります。

産まれたときから母を恨み続けるケヴィン。彼はなぜそこまで母を恨む必要があったのか?そこには歪んだ究極の愛そして憎悪がありました。どんなに愛情を注いでも決してなつくことがない子に、母はいったい何をしてあげればよかったのか…。

「なぜ?」
「わかっていたつもりでいた。でも今はわからない…」

理由はないまま、母を憎むという意思だけで最悪な結末まで来てしまったのです。

しかし、母は子から離れることはしなかった。どんなことがあろうがケヴィンを見捨てていない。これこそが、母の最大の愛なのではないでしょうか?

作品は、エヴァが衰弱しきり周囲からけなされ生きていくのも必死な場面から始まっていく。現実と過去のシーンを幾度とも繰り返しながら、彼女が陥った境遇が明らかになるのです。観るものは徐々に分かっていく内容に驚愕し重い親子の関係に心苦しく感じながら観続けないといけないのです。

母を演じるは、アカデミー女優賞も獲得したことがあるティルダ・スウィントン。毅然と振舞う姿はすばらしいの一言に尽きます。
少年は残酷な弓を射る2

そしてケヴィンを演じるエズラ・ミラーの美しさに秘められた残酷な目が恐ろしい。ケヴィンの幼少時代を演じる子役の演技もすばらしすぎます。
少年は残酷な弓を射る1

子は親を選べない。そして親もまた子を選べない。
お互いに憎しみながらも、2年後の出所のため部屋を整える母と唯一心が通じた「ロビン・フッド」の本が印象的でした。

子を持つ親(特に母)が観ると非常に考えさせられる映画ですね。

【満足度】


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| ヒューマンドラマ | 21:49 | comments:2 | trackbacks:2 | TOP↑

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