エイリアン コヴェナント

AILIAN COVENANT
【製作年度】
2017年
【製作国】
アメリカ/イギリス
【監督】
リドリー・スコット
【出演】
マイケル・ファスベンダー
キャサリン・ウォーターストン
ビリー・クラダップ
ダニー・マクブライド
デミアン・ビチル
【イントロダクション】
滅びゆく地球から脱出し、人類移住計画を託された宇宙船コヴェナント号の乗組員。やがて人類の新たな楽園となるであろう未知の惑星にたどり着いたが、そこには想像を絶する脅威が存在していた。
【感想】

リドリー・スコット監督が自身のSF作品『エイリアン』の前日譚を描いた『プロメテウス』の続編。エイリアンシリーズの新三部作ということですが、この3部作『プロメテウス』を数えないようで、そうすると確実にあと2作は作られるということになり、もうスターウォーズ化してきました。本作の時代は、2104年。『エイリアン』の西暦は2122年なので、この時エイリアンシリーズのヒロインのリプリーは12歳ということに。
はい、リドリー・スコットワールド満載でした。
エイリアンシリーズからはもう想像ができないような展開。やりたい放題暴走していないかと思うほどで、エイリアンの起源に関しても何か宗教的な雰囲気も漂わせる。というのも、この作品自体色々な芸術作品のオマージュを入れ込んでおり、例えばポスターはロダンの地獄の門をイメージする作りになっており、種(悪魔!?)の起源を描く作品としてピッタリではないだろうか。

しかし、エイリアンの起源は仕組まれたものだとは。。。
地球から気が遠くなるほどの惑星で、ひそかに行われていた禁断の実験。なるべくしてなったような、コヴェナント号の乗務員の新たな惑星への到着。彼らは地球に変わる新しい惑星発見だと希望を満ちて降り立ったのだが、一瞬にして希望は絶望へと崩れ落ちていく。
コヴェナントの乗務員はすべてカップル。人類移住計画というミッションなので移住者2000人を送り届ける乗務員達も到着後の人類繁栄を見込まれたのでしょうか。もちろんカップルということなので相方が死んだりしたらもう悲しいやら怒りやら満ち溢れるとおもうのですが、実は案外あっさりした描かれ方でした。もうちょっと悲しみや怒りにとらわれた人間心理的な要素を入れ込んでいれば面白かったのに。
というのも、前置きがものすごく長くて面白くなるまでがちょっと長いため、前半はだれてしまう。なのでもう少し人間心理的な要素を入れれば面白かったのかな。だって今回のヒロインは全然目立ってないんです。リプリーに比べると雲泥の差で、なんだか残念。

今作は、アンドロイドが最初から最後までカギを握る登場人物となりました。というか、エイリアンシリーズは、アンドロイドと共に描かれてきた作品でした。でも、まさかここまでエイリアンの起源に影響していたとはね・・・。

さてさて、エイリアンシリーズ一番の見どころといったらやはりエイリアンですよね。
もちろん、おなじみの卵からびゅっと飛び出すシーンもあります。

でも、今作はついに新種エイリアンが登場する!!!
そのコンセプト画像がこちら。いやー、今までのエイリアンより白くって余計に気持ち悪い。なんでも深海魚のミツクリザメがモデルになっているようです。

そして、これまでお馴染みのエイリアンの今作の姿。
いや~、やっぱりこの造形芸術的ですね。気持ち悪さと恐ろしさ、それでもってなんかカッコよさが見え隠れする姿。どんどんパワーアップしていきます♪

もうすでに続編のタイトルも発表されたようです。
原題で、『エイリアン アウェイクニング』だそうで。あと2作であのリプリーのエイリアンにどうつなげていくか、楽しみでありません。
【満足度】

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【予告】
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