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リリイ・シュシュのすべて

『リリイ・シュシュのすべて』

【製作年度】2001年
【製作国】日本
【監督】岩井俊二
【出演】市原隼人/忍成修吾/蒼井優/伊藤歩/勝地涼/大沢たかお/市川実和子



【イントロダクション】 by Amazon.co.jp
中学生になった蓮見雄一は同じクラスの優等生・星野修介と仲良くなる。夏休み、2人はほかの仲間たちと西表島へ旅行に行く。しかし、旅行から戻った星野は変質し、番長を倒し自らその座に収まり、蓮見はいじめの対象になっていく…。

【感想】  ネタバレ
インターネット小説から生まれた衝撃の問題作を『スワロウテイル』の岩井俊二監督で描く。14歳の少年少女の心の闇をリアルに描く異色の青春映画。といっても、生やさしいものではなく、見終わった後の脱力感と胸をしめつけるような感情があふれる作品。

賛否両論の作品なのだが、私はどちらかというと否の意見なのだ。メインテーマはいじめなのだが、妙に美化してしまっているように感じられてしまうのだ。繰り広げられるいじめは、14歳という年齢とはかけ離れ過ぎた陰湿なもの。恐喝にレイプに売春強要…。
リリイ・シュシュのすべて1

犯罪とまで言えるイジメを受けても、なぜか強く生きようとする少年少女。普通ではありえないのではないか?強く生き、時おり見せる綺麗な田園風景にあいまってイジメの残酷さすら消えうせてしまう。
リリイ・シュシュのすべて2

いじめる側の星野の叫びは何だったのか?いかにもイジメ側もつらいのだといわんばかりのこぎつけたシーンとしか思えないのだ。それに、映画としては146分という長い尺にもかかわらず、登場する少年少女の境遇がほとんど見えず強引に進んでいくため、感情移入すらできないのである。

教師の無能さには腹立たしさを超えてびっくりです。生徒のことを何にも分かって無いんだね。こんだけ問題が起こっても、あのノホホンとした態度や発言は有得ない。あの先生にも責任はあるね。

沖縄のプライベートビデオなシーンは妙にいらいらするだけで、旅行を機にいじめっ子に変わってしまった星野の動機すらいまいち理解がしがたい。海でおぼれ命を救われ、なにかと関わってくる旅行者の事故。これで、彼は何が変わったのというのか!?

星野修介と蓮見雄一、彼らの唯一の救いは女性シンガー、リリイ・シュシュの歌。いじめる側いじめられる側で共通のカリスマ。ネットの書き込みで宗教のごとく崇拝し、共感を得る仲間。結局は、ネット上での仲間は現実では敵対している二人というオチにつなげるのだが、それに気づいたのは蓮見雄一だけ。もし、星野修介が気づいていれば結末は何か変わったのかもしれない。

ラストの結論を出さなかったではなく、出せなかったと疑ってしまうほど、そっけない終演を含め、好感は持てない映画でしたが、考えさせられ、いろんな意見が出て心を動かせた映画ということは、監督自身も何も隠さず、自分が表現したい映画を撮ったという証拠でしょう。こういう作品を作れる監督もなかなか居ないので、一度は見る価値ある映画かもしれない。

ちなみに、俳優陣はとっても豪勢。というか、この映画から育っていったといわんばかりの今大活躍の俳優たちの若かりしころの演技が見れるのも必見ですかね。
リリイ・シュシュのすべて3

【満足度】


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COMMENT

イジメはどんなに美化してもイジメですもんね。
してる方に理由があったとしても、される方には関係ない。

この映画知りませんでしたが、感想を読む限り私も否の意見になると思う。
多分、観ることないだろうな。。。

| ダークアレッサ | 2012/12/25 10:59 | URL | ≫ EDIT

ダークアレッサさん

観ないということで、最後はいじめられ側がいじめた子を殺してしまいます。
誰も、救われないという結末でした。

賛の人は、やはりこの現実に目をそらさないでといいますが、いやいや、こんなにひどいのは一握り。真面目に青春している中学生いっぱい居ますよ!って思いましたね。

ま、こういう作品もまた映画のいいところでしょうが。
これを機に、いろいろ考えますもんね!

| とら | 2012/12/26 08:19 | URL | ≫ EDIT















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