ポゼッション

THE POSSESSION
【製作年度】2012年
【製作国】アメリカ/カナダ
【監督】オーレ・ボールネダル
【主演】ジェフリー・ディーン・モーガン

【イントロダクション】 by Amazon.co.jp
ガレージセールでアンティークの木箱を購入したクライド。彼の次女・エミリーはその箱に異常な執着を示すが、やがて狂暴な振る舞いを見せるようになり…。
【感想】

実話に基づき、サム・ライミがプロデュース。ユダヤ民話に伝わる邪悪な魂を封じ込めたとされる“ディビュークの木箱"に魅了され、この作品を製作したとか。"POSSESSION"とは、所有、占有という意味。まさにその通りの映画でした。
現代版の悪魔祓い映画といったところでしょうか。怖さはそれほどないのですが、なかなか面白い展開。木箱を開けてしまった少女エミリーに憑依する悪魔と、回りで苦労する家族(特に父親)といった様相で、家族の愛なんかもテーマにあったりします。
なんといっても、悪魔に表意されたエミリーを演じるナターシャ・カリスの演技がすばらしい!悪魔に取り付かれて醜態をさらす表情と幼い少女のあどけなさの表情。悪魔祓いの映画には避けて通れない演技なのですが、どちらも見事でした!冷蔵庫で大きなお肉を口から垂らした表情なんかは恐ろしいとしか言えず、反面あどけないシーンはめちゃくちゃかわいらしいんです。


ちなみに、ベットで父親が悪魔をはらおうとしているときのエミリーの表情は、あの『エクソシスト』のリーガンが悪魔に取り付かれてた表情と重なりましたが、そう感じたのは私だけでしょうか?
これは、今から将来が期待できる子役が出てきましたね。
はい、このかわいさです。(上の写真とのギャップがすごい)

エミリーが悪魔に取り付かれたことを真っ先に気づいた、元パパのクライド。一人だけ気づいてしまったため、彼の行動が余計に回りに不信感を与え、かわいそうになって来る始末。でもパパは子供のためにがんばります!思わず、がんばれと応援したくなる、クライドの行動と子供への愛。この作品がただの悪魔祓いの映画と違ってのめりこんでしまうのは、やはり家族の愛が見え隠れするからでしょう。
案外、悪魔は弱っちいのが拍子抜けでした。神父さんのがんばりもありますが、素人の父親に負けるほどですから。ラストに見せる正体は異様なものですが、やはり弱そうな悪魔でした。そのあたり、もっと悪魔の恐怖が見えれば、もっと面白い作品になった気がします。

とにもかくにも、低予算で作られた映画だそうですが、演技と演出で見事にカバーしている作品。さすが、サム・ライミですね。
【満足度】

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| カルト、悪霊 | 17:14 | comments:4 | trackbacks:5 | TOP↑
こんばんは!
子役の子って普段はこんなにも可愛いのですね!
これはちょっとチェックしておきましょう。
中々話の展開に盛り上がり箇所が多くて面白い作品でした。
悪魔さんが実体化して出てくるってのもこの手の映画では珍しいのではないでしょうか。
確かにラストは呆気なかったですね^^;
| ヒロ之 | 2013/12/23 21:49 | URL |