ダイアリー・オブ・ザ・デッド

DIARY OF THE DEAD
【製作年度】2007年
【製作国】アメリカ
【監督】ジョージ・A.ロメロ
【出演】ミシェル・モーガン/ジョシュア・クローズ/ショーン・ロバーツ/エイミー・ラロンド/ジョー・ディニコル/スコット・ウェントワース
【イントロダクション】
ある年の10月、山奥で映画を撮影している若者の一団がいた。大学の映画学科の卒業制作としてホラー映画を作っていたのだ。そこにラジオから衝撃のニュースが流れてきた。「世界各地で死者が蘇っています…」 生き残り、この惨事を後世に伝えることを使命とした学生グループ。ビデオカメラで全てを撮影しながら、非情な運命に立ち向かうのだった…。
【感想】
前作『ランド・オブ・ザ・デッド』で万人受けするエンターテイメントゾンビ映画を作った、ロメロ御大だが納得がいかなかった。メジャースタジオで作られた前作と相反して、インディーズとして自分の撮りたいゾンビ映画で出直したのが今回の作品。
なんと言っても注目すべき点は、体験型ムービーとしてお馴染みのPOV技法を作った当事者感覚で観れる映画になっております。御大、ちゃんと流行にも敏感じゃないですか!?でも安心してください、『クローバーフィールド』みたいな手ぶれは全くなく、POVってことを忘れるくらいのレベルのもの。
この作品、
メディア、インターネットなどに振り回される現代社会への痛烈な批判
が前提にあります。
アパートから担架で運ばれる死体がいきなり蘇り、救急隊やTVレポーターに襲いかかる。ネット上で流された衝撃映像は、あっという間にテレビ局で編集され、「警察によって事態は鎮静化された」と嘘の報道にもみ消されるのですが、一方でYouTubeには現実の世界をとらえた衝撃的映像が次々にアップされアクセス数はすごい勢いで伸びていくのです。
『Dead of the Dead』というドキュメンタリー映画を完成させようとする学生は、この状況でもカメラを手放さない。彼は「この映像を後世に残せば、世界を救うことになる。」と信じ、インターネット上に自分が撮影した映像をアップロードし、誰しもが見ることができるようにします。
もちろん、友人がゾンビに襲われていても、助けることなくお構い無しにカメラを回すんですなぁ。その姿は、現代社会の困った人を何食わぬ顔して傍観または楽しんでいる人間を表現しているかのよう。
う~ん、今回は今までのロメロ監督のゾンビ映画とはかなり志向が変わりましたね。なんとも独特の世界観です。ゾンビを使うことによって、世の中を批判する基本思想は変わっていないのですが、今回は難しい。単なる娯楽ゾンビとは違います。しかも、今までになかった続編を匂わす最後。
ゾンビもあんまり登場しないです。グロシーンも控えめ。ゾンビファンとしては、ちょっぴり物足りない作品になっているのではないでしょうか。
とはいっても、↓ は、感動&衝撃の映像でした。

この映画豪華メンバーがカメオ出演しておりますので注目!
小説家スティーヴン・キングをはじめ、奇才監督クエンティン・タランティーノ、天才特殊メークアップ・アーティストのトム・サヴィーニ。『ショーン・オブ・ザ・デッド』の主演俳優サイモン・ペッグなどなど。ロメロ監督自らも警察署長役として出演していますのでお見逃しなく!
日本公開前につき、アメリカでDVD購入して観たのですが、英語厳しかった(×_×)
【満足度】

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| ゾンビ | 20:57 | comments:8 | trackbacks:1 | TOP↑
と思ったらすでにアメリカではDVDになっていたんですね。
CM見る限りちょーーー怖かったです。
画像の雰囲気が一瞬「ブレアウィッチプロジェクト」っぽいって思ったんですよ。
S・キングやタランティーノもカメオ出演ですか。何気に豪華。
しかし既に続編決定。
これは続編も出てからDVDで続けてみたほうがいいですかね?
応援☆☆☆
| you太郎 | 2008/10/31 16:09 | URL | ≫ EDIT