『セブンス・コンチネント』 THE SEVENTH CONTINENT
【製作年度】1989年
【製作国】オーストリア
【監督】ミヒャエル・ハネケ
【出演】ビルギット・ドル/ディーター・ベルナー/ウド・ザメル/ゲオルク・フリードリヒ
【イントロダクション】 by
TSUTAYA DISCASオーストラリアへの移住を希望する一家の3年間を追った絶望の物語。“一家心中”という破滅へ向かう家族を淡々と、ハネケ独特の色彩で描き出す。
【感想】
観客が不快に思えば思うほど、喜びを感じる変態ハネケの処女作品。私にとっては、ハネケ作品2作目の出会いでしたが、初心者が手を出す内容ではなかった。
心中をした一家が、死ぬ前に全ての持ち物を破壊したという記事から作られた映画とのことですが、重い、重すぎる・・・。つか、これでデビュー作かよ。この監督の頭の中はどうなってるんだよ・・・。
私は、映画というものはわくわくさせたり感動したりドキドキさせてくれる娯楽なものとしか捉えていない。映画というものに精通している人からすると、この作品すばらしいといわれるかもしれない。しかし、私には苦痛としか言いようがなかった・・・。
冒頭いきなり、洗車機で洗われている車の中からの視点で始まります。そして、しばらく登場人物の顔を見せない映像が続きます。この撮影法にいきなり不快感を覚えました。
1年目2年目3年目と淡々と映し出される一家の生活風景。洗車機、子供を起こす、魚に餌をやる、コーンフレークを食べる・・・とただただ同じ場面が繰り返し。一見変わらない生活風景ですが、唯一つ変わったもの、それは
“家族の死への希望”です。
なぜ死を選ぶのかはこの映画では全く説明されておりません。むしろ、そんなことを説明する必要はないとでも言いたげに、お構い無しに死への準備をする一家の様子が描かれています。
ただ、許せないのは娘までなぜ死なないといけなかったのでしょうか?大好きな熱帯魚が父親に壊されたときの娘のあの反応。彼女の生へのこだわりを私は感じたのです。彼女はどう思って死ぬ準備をしていったのでしょう。死ぬ間際にTVを見たがった理由は・・・。きっと自分の意見などはなくただ親と同じ道を選んだだけなのでしょう。
死ぬと決めた親に素直に従い、一番最初に死なないといけなかった彼女、両親への怒りを覚えました。なぜ、母親は死んだ娘をみて泣いたのでしょうか・・・。理不尽でなりません。
ラストシーンは、もぅ嫌になるくらい延々と家財の破壊が続きます。破壊ばかりの映像を数十分見せ続けられるのです。もう頭がおかしくなりそうです。家財を破壊しきった一家はお金まで破きトイレに流していきます。私は観てられなかったので、早送りしてしまいました。
題名のセブンス・コンチネントは7番目の大陸という意味ですが、世界は6つの大陸しかありません。そう、一家の希望はオーストラリアではなく
“死の世界”だったのです。途中一家の望む?7番目の世界と思われる風景が挟まれますが、そこはとても穏やか。
とても苦痛な時間でしたが、ハネケの作品は見続けてみようかと思います。こんな苦痛な思いしてなぜ映画を観ないといけないのでしょう?でもやっぱりこの監督の作品は気になります。完全にハネケの思う壺ですね・・・・・・。
【満足度】

※応援クリックよろしくお願いします〜。
ハネケ監督の、こんなのばっかりですよ。
いつも腹を立てて、嫌な気分になりながら、また観てます。あほちゃうか?と自分でも思います(笑)。
次は「ファニーゲーム」か、「ベニーズビデオ」あたりかな?
並みのホラー映画より怖いです。
はじめまして!コメントありがとうございます。
もぅ〜ハネケにやられっぱなしです。
知らないで居た方が幸せだったかも・・・。
観ると嫌な気がするのに、なんで他の作品もみたくなるのでしょうねぇ。
次は、「ベニーズビデオ」です。
こちらはすでに閲覧済みなので、近じかレビューします。
「ファニーゲーム」が一番観たいのですが、ツタヤディスカスでは、借りるの無理そうで、近くのレンタルやさんには見つからなかったのです。早くみたいですねぇ。
そしてゲンナリ・・・(笑)