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食人族

『食人族』
 CANNIBAL HOLOCAUST

【製作年度】1979年
【製作国】イタリア
【監督】ルッジェロ・デオダード
【主演】ルカ・バーバレスキー/ロバート・カーマン

  かご


【イントロダクション】 by Amazon.co.jp
グリーン・インフェルノと呼ばれるアマゾンの秘境に出かけたレポーター一行が失踪。発見されたフィルムには彼らが食人族と出会い、やがて喰い殺されるまでが写っていた。

【感想】 ネタバレ
今年最後の映画レビューですが、こんな映画を選んですみまそん・・・。
でもこれ、すごい映画なんです!

ホラー映画はどれだけ観てきたか分からない私ですが、これを観たときは度肝を抜かれました。見終わった後の、気分の悪さは凄いものが。CGも使えないこの時代の作品なのに、リアルなのです・・・。

それもそのはず、最近では『クローバーフィールド』『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』などに代表される、“POV(Point of View Shot)”という、いわゆるカメラの視線と登場人物の視線を一致させるようなカメラワークの手法りますが、皆さんPOVの原点は『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』と思っていませんでした?実は、原点は『食人族』なのだ!

70年代の人々にとって、POVなんて知る由もない。16ミリカメラで撮影されている上、ドキュメンタリーとして宣伝されていたので、当時の人々は真実の映像としてとらえられたのです。インターネットなどない時代、残酷映像なんてものに耐性がない人々が映画館で観たと思うだけで、ゾォ~ッ。 Σ( ̄ロ ̄lll)

CGが盛んな今みても非常にリアルです。特に私が一番気分を害したところは、亀の解剖ですが、なんでも本物を使用しているらしい・・・。本国イタリアでは、動物愛護団体からのクレームにより、上映禁止まで食らっているのです。ちなみに、監督談ですと解剖した亀は、おいしくいただいたとのこと・・・(爆)

ジャケット写真にも出てくる、代表的な女性が串刺しにされている映像がありますが、あまりのリアルさに当時は本物と信じて疑わない人が多発したとのこと。しかし、現実は自転車のサドルに腰かけた女性に発砲スチロールの木をくわえさせただけらしい。ネタをばらせばなんでもないんです。
食人族1
食人族2

気分を害した理由として、リアルなグロ映像を挙げましたが、一番の理由は撮影しているレポーターの残虐さ。撮影にリアリティーを出すため嘘の演出を入れるのです。民族同士の戦いと見せかけ民族が居る家を焼き払い嘘の戦いを作る、妊娠中の女性の子宮を切り取ることを強制に実行させる、老婆をワニの餌にする、しまいには民族の女性を強姦し木で串刺しにしてしまうのである。それを楽しんで撮影している。これには、気分を害さずには居られないです。挙句の果てには、仲間が食人族に捕らわれ、喰われる様子もしっかり撮影・・・。

どうです?読んだだけでも胸糞悪くなりません?
これをリアルな映像で流し続けるのでたまったもんじゃなありません。ジャングルに住んでいる民族と現代人のどっちが野蛮かはっきりしますね。

冒頭にも言いましたが、とにかく凄い映画です。
70年代に、観た人を信じ込ませ、グロ映像が一切作り物と見えないのです。ある意味、この監督は天才。その才能は、悲しいかなジャンルがジャンルだけに当時、認められていなかったのは事実。

ちなみに銃殺刑のフィルムが上映されるのですが、映画の中ではニセモノ映像として説明されてますが、実は本物の映像らしいです。ニセモノ映画自体を本物ドキュメンタリーとし、本物の処刑シーンをニセモノ映像として紹介するあたりが、この監督の奇才さ(裏を返せば悪趣味さ)が伺えます。

この映画、ホラーやグロや残虐映像に耐性がかなりある人以外は、手を出してはいけません。下手な、現代のグロ映画よりよっぽど気持ち悪いですから。その代わり、ホラーファンでグロシーンなんて問題ないという人なら、是非押さえておきたい映画です。

【満足度】
★3つ

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| サバイバルパニック | 00:02 | comments:6 | trackbacks:1 | TOP↑

COMMENT

こんにちは^^

おおおお、大晦日にこれを出しましたか!とら次郎様もなかなかマニアな香りが(笑)。
これは公開当時はポスター見ただけでプチトラウマになりまして、絶対に観るものかと堅く誓った作品です(笑;)。同時期に「ET」が公開されていたのですが、それに続くような興行成績を叩き出したようですね。恐ろしや食人族。
で、時が経ちビデオ化になってからやっと観たのですが、たしかに本物の香り漂う生々しい内容でしたね。フェイクと知っていても、不安定でザラついた映像が絶望のどん底という感じで。
意外やモンド系映画は音楽がいいということで、本作もオープニングから美しい旋律が流れますね。これはいい感じだと思います(笑)。

とら次郎様、これの2、3は攻略されませんか?近所のレンタル屋にはいつも2と3が待ち構えていて、いつか観ないといけないのかなと思っています(笑)。あと「人喰族」とか(爆)。

今年もあといよいよですね。
色々とありがとうございました。とら次郎様のホラー映画記事は的確にポイントを突いていてとてもタメになります!来年も楽しみにしておりますよ♪
それでは、よいお年を♪

ガツンと応援いきます♪凸

| umetraman | 2008/12/31 11:32 | URL | ≫ EDIT

umetramanさん

ほんとうは食人族の予定なかったのですが、とくに書いているレビューがなかったので、貯金していたこいつを出して見ました(笑)

私も当時はまだ子供なので、見ることはなかったのですが、あの時代に見ていたらどんなにトラウマになっていたことでしょうか?
まさに、当時の人も「こわいものみたさ」で観たのでしょう。

あ、そうそう音楽のことをレビューに書き忘れましたが、いい感じでしたね。途中に挟まれる、レポーター女性が襲われているところで、ゆったりとしたほのぼの感ある音楽が少し流れますが、そのギャップも良かった。

2,3は私も観てません。うちの近所のレンタルやにもおいていないのです。なので、是非、umetramanさんに制覇してもらえたらと(笑)
2はよいって意見を聞いたこともありますよ。「人喰族」もありましたねぇ~。

今年も、いろいろ映画のお話をしましょう!
とくに、B級の!!!

| とら次郎 | 2009/01/01 17:27 | URL | ≫ EDIT

この映画公開時は事実との触れこみで話題になりました。
実際劇場でみましたがなんか創りっぽい感じでしたね。只この映画は実話だと信じてた人はかなりいた様です!

| クリコ | 2010/01/01 01:10 | URL |

クリコさん

実話と信じた人多いようですね。
今では信じられませんが、その当時にこの作品は刺激が強すぎたのでしょうか?

| とら次郎 | 2010/01/02 01:27 | URL | ≫ EDIT

..................エグかった☠

串刺しの少女よく観たら木は後ろにあるようで... 撮影スタッスも1ミリのズレもないようにしたんだろうけど解るじゃんって(笑) 当時の人々は、実話だと信じたらしいけど小細工だらけのハズですよね... ジャングルの奥地に行ったら、こういう民族があって、こういう事をしているのよって学習ですね。しかし、これがETの次にヒットしたって気分悪いですよね? だいぶ前にレンタルして観たんですけどよく覚えてないです。確かクルーの一人が蛇にかまれて一瞬で死んでましたね... 冒頭で監督のメッセージがありましたね... ラストでこの映画は公開できないって結局おじゃんになるって設定なんですよね?

| ウォッチ | 2012/05/25 13:42 | URL |

ウォッチさん

当時は、こういうPOVな撮影方法なんて知らないので、信じてしまったんでしょうね。
最初のほうは、ドキュメンタリーな感じでしたので。

それほど、現代人より昔の方が純粋無垢だったんでしょう(笑)

しかし、えぐい作品でした。

| とら | 2012/05/26 09:20 | URL | ≫ EDIT















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【概略】 グリーン・インフェルノと呼ばれるアマゾンの秘境に出かけたレポーター一行が失踪。発見されたフィルムには彼らが食人族と出会い、やがて喰い殺されるまでが写っていた。 ホラー ちょっと前に話題だった本作をあえてDVDで鑑賞。むかーし見たんだけどね。子供過ぎて狂ってたのは覚えてるけど正直もう覚えてないわってことで。POV映画の原点作品。 食人シーンより、動物の解体シーンが...

| いやいやえん | 2015/09/22 07:59 |

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